僕「…幻覚が見えるんです」
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37:名無しNIPPER
2020/09/02(水) 09:46:49.03 ID:j7vhrqUQO
先生「…なるほど、君の噂はかねがね聞いていたが…。もはや、ここまで分かっているのか。それならば、私の口から答えた方が早いですね。恐らく、君たちが話している幻覚の女性の正体は秋野茜、秋野千波の姉にあたり、君の心臓のドナー提供者です。………彼女は画家として有名でした。しかし交通事故で利き腕である右腕が動かなくなってしまった。後遺症の麻痺です。それ以降、秋野茜の体調は悪くなる一方でした。絵の才能を期待されていた分、日が経つに連れて描けなくなっていく、期待に応えられなくなってしまっていく。理想と現実のギャップに、秋野茜は相当のストレスを負っていたようです。病院側の診断でも、食事を摂取しなくなる拒食症や、睡眠薬、抗うつ剤の乱用など薬物依存症の前触れを確認できました。秋野茜が搬送されて来たのは、6月の上旬の事です。…君と秋野茜は隣同士のベッドになった訳ですが、まあ、お互い共通の話題があったのでしょう。非常に仲が良く見えましたよ」

僕「秋野、茜、さん…」

馬子「覚えていない?」

僕「僕は。僕は、全てを、忘れてしまった、っていうんですか?」

馬子「忘れたのには理由がある。偶然なんかないんだよ」

僕「答え、を、教えてください」


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