2:emanon
2020/09/01(火) 20:16:07.76 ID:p7+LgWTZ0
僕「…こ、こんにちは」
馬子「ようこそ、『芸術的にSFを研究する部活』へ」
3:emanon
2020/09/01(火) 20:19:24.16 ID:p7+LgWTZ0
僕「…芸術?SF?…んん?」
馬子「ついに、SFの芸術的解釈について弁論できる部員が現れたわね。心ゆくまで此処にいるといいわ」
僕「…」
4:emanon
2020/09/01(火) 20:21:11.64 ID:p7+LgWTZ0
僕「………。なんなんですか、その本棚。茶葉の銀缶でいっぱいじゃないですか」
馬子「紅茶が好きなの」
僕「…本への冒涜ですよ」
5:emanon
2020/09/01(火) 20:23:46.27 ID:p7+LgWTZ0
馬子「あなたの話、聞いてあげる。アップルティーでどう?」
僕「お願いします…」
6:emanon
2020/09/01(火) 20:27:13.36 ID:p7+LgWTZ0
僕「………。そういえば、完全に聞くタイミングを失っていたんですけど」
馬子「?」
僕「その、なんですか。その、被り物は?」
7:emanon
2020/09/01(火) 20:35:31.40 ID:p7+LgWTZ0
馬子「…はい、アップルティー」
僕「ありがとうございます。アップルティー好きなんですよ。久しぶりに飲みます」
馬子「どうぞ」
8:emanon
2020/09/01(火) 20:43:42.69 ID:p7+LgWTZ0
僕「…どうして眠れていないって分かったんですか?
馬子「観察よ」
僕「観察?」
9:emanon
2020/09/01(火) 20:45:31.43 ID:p7+LgWTZ0
僕「コーヒーが嫌いだとは一言も言ってませんが」
馬子「私が嫌いなのよ」
10:emanon
2020/09/01(火) 20:49:56.54 ID:p7+LgWTZ0
僕「…。幻覚が見えるんです」
馬子「続けて?」
11:emanon
2020/09/01(火) 20:57:24.34 ID:p7+LgWTZ0
僕「…。髪の長い女性の幻覚が見えるんです。今もそこで笑っています」
馬子「今も?」
僕「はい」
12:emanon
2020/09/01(火) 21:06:23.37 ID:p7+LgWTZ0
僕「…。幻覚の女性は、度々夢に現れます。そこでは雪が降っているんです」
馬子「雪ね」
僕「彼女は僕に何かを言っているような気がします。でも僕には何も聞こえない。彼女は笑っている。僕は手にナイフを持っている。それで彼女を刺す。僕は彼女を[ピーーー]んです」
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