僕「…幻覚が見えるんです」
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17:emanon
2020/09/01(火) 22:11:24.94 ID:p7+LgWTZ0
馬子「だって、今回の本当の依頼人はあなたじゃなくて、秋野ちゃんだもの」

僕「どういう事ですか?」

馬子「秋野ちゃんに言われたんでしょ? 文化部部室棟の最上階に悩みを解決してくれる人がいるって。金の髪と碧の瞳、そして人形か妖精と見紛うほどの美しい容姿をした少女がいるって」

秋野「私が、馬子さんに頼んだの。同じクラスの子が最近不眠症で辛そうだから、原因を突き止めて欲しいって。ほら、美術部のアトリエは、馬子さんのいる文芸部と近いし、噂は知っていたの、探偵さんだっていう…」

僕「…なんというか。ありがとう」

秋野「んーん。だって不眠症で倒れちゃったら、数学教えて貰えなくなっちゃうから…」

僕「僕じゃなくても、数学得意な人はいっぱいいるけど…」

秋野「だめ。だって一番聞きやすいから…」

僕「…なんというか。気恥ずかしいな」

馬子「…。ふうん。あんたは秋野ちゃんみたいな小動物っぽい、いかにもウサギさんっぽい子が好きなのね」

僕「え、いやいや、違いますよっ」

秋野「え? 違うの?…ウサギ、可愛いのに」

僕「いやいや、ウサギは可愛いんですけど、いやそうじゃなくて、え? どうなってるの?いや!もうっ、何しに来たんですか?」


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