9: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 19:57:54.88 ID:/m/aRjWZO
夏葉「だから私のことなんて気にしないで、二人は──」
凛世「……ジムは櫛を贈るために時計を、デラは鎖を贈るために髪を売った」
夏葉「……!」
10: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:01:34.40 ID:/m/aRjWZO
夏葉「ところで二人とも、プロデューサーを攻略するために何か作戦は練っているのかしら?」
智代子「作戦?」
夏葉「あら、無策のまま当たって砕けるつもりだったの? それじゃ二人とも玉砕よ」
11: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:07:50.81 ID:/m/aRjWZO
智代子(よ、よりによって一番聞かせちゃダメな子が来ちゃった!)
果穂「ただいまお仕事からもどってきました!」
凛世「果穂さん、お疲れ様です……」
12: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:10:20.37 ID:/m/aRjWZO
果穂「あたしもプロデューサーさんのことが大好きです! だから一緒にプロデューサーさんの所へ行きたいです」
智代子「そ、それは……」
夏葉「……それはできないわ」
13: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:13:18.78 ID:/m/aRjWZO
夏葉「智代子それは……!」
智代子「だってこんなのって不公平だよ。私たちも果穂もおんなじ気持ちなのに、果穂だけ置いてっちゃうのは」
夏葉「でも、」
14: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:16:17.93 ID:/m/aRjWZO
樹里「待て待て待て待て! お前ら何考えてんだ!」
智代子「樹里ちゃん、いたんだ」
樹里「3人でどーのこーの言ってたから隠れて聞いてたら、どんどん話がヤバイ方向に進んでんじゃねーか!」
15: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:18:14.28 ID:/m/aRjWZO
夏葉「アイドルだから、関係を壊したくないから、誰かが想っているから……私は踏み出さない。今のままで十分って思ってた」
夏葉「だけどそれじゃダメって、凛世と智代子に諭されたわ。その我慢が、身を引くことが凛世たちの心残りになってしまうって」
夏葉「だから私は進むわ。きっと難しい道のりになるけどね」
16: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:21:33.26 ID:/m/aRjWZO
凛世「これで、放クラの皆さんが揃い踏み……」
智代子「あれよあれよという間に全員になっちゃったね」
夏葉「いいじゃない、私たちっぽくて」
17: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:23:39.28 ID:/m/aRjWZO
果穂「大丈夫です。熱中しょうにならないように水分もちゃんと取ってきました」
P「そうだな、この時期はこまめに水分を取るんだぞ。ついでに右腕を離してくれ」
智代子「プロデューサーさんこそ、熱中症には気をつけてくださいね」
18: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:26:53.77 ID:/m/aRjWZO
夏葉「観念しなさいプロデューサー、あなたは放クラみんなのものになるの。これは五人全員了承済みだわ」
P「俺の了承が抜けてるぞ」
智代子「それをこれから頂くんですよ」
19: ◆qtcDIIgo6k[saga]
2020/08/29(土) 20:30:47.51 ID:/m/aRjWZO
──チュンチュンチュン
凛世「……」ツヤツヤ
智代子「……」ツヤツヤ
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