提督「観光するか」 金剛・瑞鶴・響「はいっ!」 空母棲姫「…………」
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妖怪艦娘吊るし
◆I5l/cvh.9A
[saga]
2020/09/03(木) 23:29:51.13 ID:w0zsvZv80
空母棲姫「…………」キョロキョロ
提督「伊勢について早々どうした?」
空母棲姫「……古い町並みなのね、と思っているの。東京って場所は、どこか都会のような感じがしていましたから」キョロキョロ
提督「……確かにそうだな。東京や横須賀と比べると、随分と古い町並みをしている。──ただ、こんな古い町でも思ってしまう事がある」
空母棲姫「思う事?」
提督「帰ってきたんだな、と」
空母棲姫「なるほどね。ここは貴方の生まれ故郷ですもの」
提督「ここを離れて早五年。町がどう変わっているのか気になってしまうが、まずは家に向かうとしよう」スタスタ
空母棲姫「分かりました。……ここから近いの?」トコトコ
提督「歩いてニ十分といった所だ。そう遠くはない」
空母棲姫「! あれは何かしら。道路に沿うような明かりがあるわ」
提督「灯籠だ。伊勢神宮の周辺の道に置いてある石灯籠で、夜になると火を灯しているんだ」
空母棲姫「灯台とはまた違った、安心できる明かりね」
提督「ほう、分かるか。私も眠れない夜を歩く時はこの道を歩く。普段見ている世界と違って見えるからかもしれん」
空母棲姫「普段はどんな風に見えるの?」
提督「ただの道だ。あの石灯籠も町の雰囲気に溶け込んでいて気にならない位にな」
空母棲姫「……意外ね。夜でこんなにも目を引くのだったら、昼間も相応なものだと思ったのに」
提督「逆に夜だからこそ目を引くものだ。夜中の明かりは特に目立つだろう?」
空母棲姫「言われてみればそうね」
提督「……む?」
空母棲姫「どうかしたの?」
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