提督「観光するか」 金剛・瑞鶴・響「はいっ!」 空母棲姫「…………」
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70:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2020/08/30(日) 00:35:50.28 ID:sA+YA8rG0
提督「食べ物で思い出したが、伊勢と言えば赤福があったな」

空母棲姫「あかふく……? 何かしらそれ。想像すら付かないのだけれど」

提督「酷く大雑把に言えば餡子餅だ。ただし、今お前が想像した餡子餅とは真逆だぞ」

空母棲姫「真逆……。真逆……? 餡子餅の逆……?」

提督「餡子の中に餅が入っている。普通ならば餡子を餅で包んでいるが、赤福は餅を餡子で包んでいる」

空母棲姫「待って下さい。とても食べにくそうなのだけれど」

提督「当然だが素手で持って食べたりはしない。小さな木のヘラが付いてくるから、それに乗せて食べるんだ」

空母棲姫「……不思議な食べ物ね」

提督「あまり甘い物は食べないのだが、たまに食べたくなってしまうな、アレは。……後は絲印煎餅なんて物もあるが、どうしても赤福のインパクトには負けてしまって陰に隠れがちだな」

空母棲姫「普通のお煎餅なのかしら」

提督「単刀直入に言うとそうなる。少し甘いめで素朴な味だ。本当かどうかは知らないが、天皇皇后両陛下に献上したりお買い上げされているという話もあるぞ」

空母棲姫「良いわね。少し気分が高揚してきます。それも気になるわ」

提督「……意外と食べる事が好きなんだな?」

空母棲姫「……イメージが壊れるというのならば直します」

提督「いや、そうは思わんよ。前にも言っただろう? 食は人の三大欲求の一つだ。むしろ楽しみにもなってくる」

空母棲姫「楽しみ?」

提督「アレを食べさせたらどう反応するのだろうか、ソレだったらどうか、なんていう風にな」

空母棲姫「……少し恥ずかしそうなのだけれど」

提督「だが、美味いぞ?」

空母棲姫「…………悩むわ」

提督「存分に悩んでおけ。そんな悩みはちっぽけなものだったと言うだろう」

空母棲姫「むう……」

提督「……さて、そろそろ運送業者に連絡を入れるか」スッ

空母棲姫「勝手に来るのではないの?」

提督「自前で荷物は運びだせとの事だ。後日確認だけはするらしいが、もしも私が残っているようだったら覚悟しろとも言っていたよ」

空母棲姫「……本当に色々とダメね」

提督「本当にな」

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