提督「観光するか」 金剛・瑞鶴・響「はいっ!」 空母棲姫「…………」
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67:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[sage saga]
2020/08/29(土) 23:34:33.87 ID:whwWUOix0
ガチャ──パタン

提督「戻った」

空母棲姫「おかえりなさい。……気持ちは落ち着いたかしら」

提督「ああ。覚悟を決めてきた。最後に遊べるよう、金剛に金も渡してきた」

空母棲姫「どうして最後?」

提督「詳しくは私も知らないが、別れた艦娘とは連絡が取れなくなる。別の鎮守府で臨時的な戦力となっているのか……もしくは何かしらの『処理』をされているのかもしれん」

空母棲姫「処理だなんてまさか……」

提督「基本的に艦娘というのは一人の提督にだけ従うらしい。私が着任した当初から今まで別の鎮守府の艦娘と話した事はあっても、指揮下に置いた試しが無い。再利用という形を取るのならば何かしらの洗脳のような事でもしていると思う。もしそうでなければ……殺して埋める、とかだろうか」

空母棲姫「……そう思わせるだけの何かがあるって事ね?」

提督「今の総司令部は何をしてもおかしくない。戦争が長引いて色々と狂ったのか、前よりも管理や精査すらかなり杜撰になっている。ここ最近では大規模戦闘ですら現地で敵の艦種や編成を確認して撃破しているぞ」

空母棲姫「……こう言ってしまうのはいけないのかもしれないのだけど、総司令部の意味はあるの?」

提督「一応、体裁だけは保っているんじゃないか、という状況だ。一応、他の鎮守府の報告をこっちへ寄越してくれているからな」

提督「そんな総司令部だが、金剛たちを引き渡した後でもし少しでも遊べる時間があるのならば……と思った訳だ」

空母棲姫「なんとなくだけれど、あの子達は遠慮して結局使わないような気がするわ」

提督「どうだろうか。最初は悩んでいたが、何かを思い付いたのかそれとも気を遣ってくれたのか素直に受け取ってくれたよ」

空母棲姫「……なんだか、悪い事をした気分になるわ」

提督「何がだ?」

空母棲姫「あの子達とどれだけの時間を共有してきたのかは分からないけれど、会って二日目の私より何倍も何百倍も一緒に居たのでしょう? ……そんな私が貴方について行って、あの子達が別れなければならないというのは……あの子達は納得できないと思います」

提督「……………………」ポン

空母棲姫「?」

提督「そう思ってくれるだけで充分だ。あいつらは私に付き従ってくれた優しい子達だからな。飲み込んでくれるよ」ナデ


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