提督「観光するか」 金剛・瑞鶴・響「はいっ!」 空母棲姫「…………」
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120:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2023/02/28(火) 16:10:16.36 ID:wmOrESA70
瑞鶴「……で、なんだけど」

提督「どうした?」

瑞鶴「いや……なんでまず真っ先に病院なの?」

響「まさか観光地になっている、とか?」

空母棲姫「そんな訳ないだろう……。…………ありませんよね?」チラ

金剛「……………………」チラ

提督「ある意味で観光地になっているのかもしれないな。何せ、ここは小説の舞台となっている」

響「小説?」

提督「ああ。私がまだ子供の頃、書店で目を引かれた小説があってな。それに登場する病院がここなんだ」

瑞鶴「入ったら何かあるの?」

提督「普通の病院だ。迷惑になるから入るべきではない。ただ眺めるだけだ。……とは言っても、正面ではなく裏の方が本命らしい」スタスタ

金剛「裏? なぜデスか?」

提督「詳しくは知らないが、何かしらの映像作品にもなったらしい。その時は正面ではなく、裏の方がモデルとなったそうだ」

空母棲姫「──あら。こっちの方が病院ぽさが出ているわね」

瑞鶴「あー、うん。確かに凄い見栄えしているわね。張り巡らされた配管とか」

響「ちなみに、その小説ってどんなお話なの?」

提督「生まれつき心臓病を抱えた少女と、その少女に生きる勇気を与えた少年の話だな」

瑞鶴「へぇ。王道なのね?」

金剛「なんだか私達みたいデース」

空母棲姫「どこが……。貴方達は病気と無縁でしょう?」

金剛「──生まれつき戦って死ぬ使命を科せられた私達と、生き続ける為の勇気を与えて下さったテートクみたいです」

提督「────────」

提督(……戦う使命、か)


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