空銀子「竜王の側室にでもなるつもり?」夜叉神天衣「否定はしないわ」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/14(金) 20:25:47.47 ID:H0ikd4c1O
たとえば、九頭竜八一と私がそれぞれ別々の師匠の元へと弟子入りしたとして。

小さい頃から内弟子として長い長い時間を共有していなければ、どうなっていただろう。

師匠である清滝鋼介から教わったことは数え切れないほどあって、棋風は元より将棋に対する姿勢や考え方は私も八一も師匠の影響を多分に受けている自覚はある。

きっと別の棋士が師匠だったならば、今の自分とは性格も、ともすれば人格すらも違っていたのかも知れない。

けれど、どうだろう。
同じ一門という接点がなかったとしても、狭い将棋界の中で私と八一はいずれ出会って、そして私はやっぱり八一のことを。

「姉弟子?」

聞き慣れた弟弟子の声に我に返る。

「なによ」
「いや、どんな局面を長考していたのかなと」

この将棋星人め。
将棋のことしか頭にないのはお前だけだ。
将棋と同じくらい、私は八一のことを。

「その顔は序盤の定跡から中盤にかけての変化について考えている顔でしょう?」

あながち的外れではないのが、むかつく。


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