28: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2020/08/09(日) 23:54:39.44 ID:S7yVE8bX0
「結婚指輪渡すみたいにピノ渡す人、初めて見た」
差し出された箱からピックを取り出して、中央に鎮座しているピノをぷすりと刺す。
午前中に食べたそれよりも、すんなりとピックが通るのを感じて、溶けかけているのだと気付いた。
「若干、溶けてるんだけど」
「え、嘘」
「刺したとき、どろっとしてた」
「危ないとこだった」
「間に合ってよかったね」
少し考えたあとで、私はそのピノを依然として片膝をついたままのプロデューサーの口元に運び、無理やり押し込む。
条件反射的に口を開いてしまったようで、ハート形のピノは彼の口の中へと消えた。
「よし。じゃあ、花火買いに行こっか」
「え、なんで」
ぽかんとしたままの彼に私は背を向け、歩き出す。
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