高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/09/13(日) 20:27:12.63 ID:AmsHkCZS0
夜光鈴を買ったその夜。アイさんに夜光鈴の話をしたら、
「そういえば、私も買いに行かなくちゃ!」
と言って、今日は早く帰ってしまった。私は夕飯を済ませた後、日中の熱さが引いて少しはましな風が吹いているのを確認すると、ARIAカンパニーの看板に夜光鈴をぶら下げた。
「本当に光ってる……」
チリリーン、と涼しげな音を出しながら、舌とともに揺れる夜光石が、青白っぽく淡い光を放つ。
「LEDとはやっぱり違う……摩訶不思議……」
私は夜光鈴を写真に収めようとしたが、フラシュをたくと夜光石の光が映らず、暗いままだと夜光鈴そのものが映らないというジレンマを抱えることになったのであきらめた。
「今年の夏、めいいっぱい楽しめば良いですもんね、アリア社長?」
「ぶいにゅ!」
隣にいたアリア社長も頷く。カランと氷の溶ける音がして、私はピッチャーの紅茶が飲み頃になったことを知る。
「はい。これがアリア社長の分」
私はアイスティーをアリア社長に差し出し、その後自分の分を注ぐ。
「いただきます」
リリリーン
その日から、夜中に夜光鈴を眺めながらアイスティーを飲むのが日課になりました。
夏は、まだまだ続きそうです。
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