魔王と魔法使いと失われた記憶
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665: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/10(木) 23:17:28.70 ID:6QjOvduJO


満足そうに嗤うアヴァロンの顔が、急に渋くなった。


「……!??……おかしいですね」


……間に合ったのか。俺は大きく息をついた。まだ、最悪ではない。

恐らく、アヴァロンは誰を転移させたかというのを把握できるのだ。
そして、転移した中に……多分、シェイドやデボラ、そしてメディアたちはいない。

俺は短剣を構え、エストラーダと向き合う。まずは、こいつを何とかしないといけない。

ビヒュンッッッ

「ぐっ」

触手を横っ飛びに交わす。攻撃は相変わらず激しい。だが、2倍速でも避けられなくもない。
元は普通の男であるエストラーダの攻撃は、ある程度は読める。速度もさほど速くもない。

ただ、触手を斬ってもすぐに再生される。そして、本体に近付こうとすると触手の盾で防がれる。それを破壊しても、すぐに別の盾が現れ、キリがない。
「音速剣」の使用を躊躇っていたのは、奴の再生速度と余力を読みきれていなかったのもある。もし「音速剣」を使って仕留められないなら、その時こそ本当の終わりだ。より危険性が高い「閃」は尚更だ。



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