魔王と魔法使いと失われた記憶
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540: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/11/16(月) 20:25:31.89 ID:6z/X/rfuO
「ご苦労様です」

私の前に、朝食が並べられる。芋を蒸し、裏ごししたものに塩を振ったもの。
そしてケルの葉にオリーブ油を軽く振ったもの。そして、トリス名産の大豆のケーキ「トフ」だ。
味はどれも薄味だが、しかし十分な栄養価を持つ。毎朝同じ食事だが、食の楽しみなど私には無縁だ。

客間にいるのは私だけだ。一人で食事をするのも、もう20年以上になる。
私には家族など要らない。ただ、神のみ傍にいればよい。

手を合わせ、世が太平であることへの祈りを強く念じた。


朝6の刻ちょうど。私、ミカエル・アヴァロンの一日はこうして寸分変わらず始まる。



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