魔王と魔法使いと失われた記憶
1- 20
527: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/11/14(土) 20:00:32.21 ID:OmOMbSvFO
にゃあ、と猫の鳴き声がした。……シェイド君?思わず辺りを見渡すと、デボラさんが「ククッ」と笑った。

「大丈夫だよ。あいつじゃない」

「でも……」

「意識が戻ってから少し話したんだよ。……オーバーバックに凹まされたのは、エリックだけじゃないってことさ。
あいつがあたしたちと一緒に来た理由も聞いたよ。意識を失ってる間、『これじゃダメにゃ』と譫言をずっと言ってた」

言われてみれば、おちゃらけたことを今日のシェイド君は言ってない。デボラさんに支えてもらってた時も、前なら胸を触ろうとかしてたはずだ。

「……変わろうと、してるんですかね」

「多分ね」

デボラさんはそう言うと、海をじっと見つめた。

もう、日付は変わろうとしている頃だろう。長い一日が、やっと終わろうとしていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
761Res/689.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice