51: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/10(月) 09:46:28.17 ID:fbURo3hcO
「そこの魔法使い、止まれ」
ビクッと、私は金縛りのように固まった。
「な、何ですか一体」
「フードを上げろ。確認だ」
その時、魔王が何かを私に手渡した。……指輪?
次の瞬間。
ゾワアアアアアアッッッッ!!!
彼から、強い魔力の奔流が放たれた!!まさか、これで力を押さえ付けていた?
魔王が剣を抜く。小振りの短剣だ。
「命が惜しければ、黙って通せ」
男は少し驚いたような表情になったけど、すぐにニヤリと笑みを浮かべた。
「噂の『魔王』か」
「分かってるなら話が早い。歯向かうなら殺す」
「冗談が下手だな」
男はぬらり、と深紅の大剣を抜いた。
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