455: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/10/22(木) 21:55:45.62 ID:D30CV/NDO
「なるほど、見えてきたな。……テイタニアは、秘宝を独り占めしようとしたわけだ、父上を……『サンタヴィラの惨劇』を利用してっっ!!!」
「……そうかもしれない。でも、利用したのは多分あいつだけじゃないわ」
私はハッと気付いた。……そういうことか!!
「教授、ひょっとしたらアングヴィラ……あるいは『六連星』は、秘宝を独占しようとしてるんじゃ!?」
「その可能性は大いにあるわ。でも、そうだとしてなぜ『サンタヴィラの惨劇』が起きたのかは分からない。
ガルデア遺跡はケインによって破壊されてるわ。だから、これ以上の発掘はできない。『秘宝』や『遺物』を独占しようとしたなら、この結果は彼らにとっては不都合なはず」
「……そうなんですか?」
「ええ。私が確認したから間違いないわ。理性を失い、完全なる『魔王』と化した彼が、なぜそんなことをしたかは分からない。あるいは、正気がどこかに残ってたのか……それは貴女でなければ、きっと分からないでしょうね」
教授が私をじっと見た。……ひょっとして、私が「追憶」を生み出すことは、彼女によって仕組まれてた?
青ざめる私に気付いたのか、教授が苦笑した。
「心配しなくても、貴女の心を誘導したということはないわ。私には精神感応魔法の資質はないもの」
エリックが教授を鋭い目で見た。
「だが、ジャックが俺をプルミエールの所に寄越したのは、お前の意思もある。違うか」
「それは否定しないわ。何より、彼女には『騎士』が必要だから。
……貴女を狙っているのが本当は誰か、感付いているんでしょう?プルミエール」
761Res/689.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20