314: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/28(月) 19:55:51.64 ID:YA6smyVZO
ユングヴィ教団の人が来て数分後、ジャックさんが戻ってきた。
「安心しろ、追手ではない。俺に依頼だ」
「ネリドの捜索かい」
「そうだ」
「でもあんたはこの身体だ?捜索依頼なんて意味がないじゃないか」
「俺なら妙案があると思っていたようだな。ああ、お前らがここにいることは気付いてないようだったから安心しろ」
私は胸を撫で下ろした。少しはゆっくり、安心して眠れそうだ。
「で、何て返事したんだ?その妙案ってのがあるのか」
「一応、受けることにした」
「放っておけばいいじゃねえか。魔王やお嬢ちゃんにとっては、ネリドもエストラーダも敵だろうよ」
「テキ」を飲み干し、ランパードさんが言う。ジャックさんは小さく首を横に振った。
「モリブスを完全に味方に付ける必要がある。ジョイスはともかく、ユングヴィは向こう側だ。あと恐らくは、他の貴族もな。
ユングヴィに恩を売っておけば、ここからの活動が大分しやすくなる。今後の布石、というわけだな」
「にしても、さっきどこにいるか分からないとか言ってたじゃねえか。捜索なんて意味がねえだろ」
ジャックさんが私と魔王を交互に見る。
「そこで、お前たちの出番というわけだ」
「え?」
「どういうことだ」
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