12: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:53:55.99 ID:S0Anv1g5O
生きのこったのは、たった3人。王女さまと、やどのかんばんむすめと、町外れに住むエルフのまほうつかいだけでした。
そして、命からがら南の国ににげこんだかのじょたちは、「まおうをたおして!!」とさけびました。
13: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:54:27.86 ID:S0Anv1g5O
14: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:55:00.70 ID:S0Anv1g5O
ゆうしゃさまはつばさのはえたまほうつかいと、とてもつよいせんし、そして心やさしいそうりょといっしょに小さな国にむかいました。
15: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:55:58.87 ID:S0Anv1g5O
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私はパタン、と絵本を閉じた。子供の頃、よく読んだ本だ。
実際にこの出来事が起きたのは、私が2歳の頃らしい。その後すぐにこの絵本が作られ、そして子供たちが皆読むようになった。
16: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:56:48.73 ID:S0Anv1g5O
その人は、とても親切な人だった。まるで兄のように、親のいなくなった私に接してくれた。
どこか私を邪険にしていた叔父夫婦ではなく、彼を慕うようになったのは当然だった。あるいは、それは私の初恋だったのかもしれない。
17: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:57:15.47 ID:S0Anv1g5O
しかし……私の12歳の誕生日に、彼は叔父夫婦を惨殺した。
18: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:57:54.28 ID:S0Anv1g5O
その時の記憶は、私にはない。というより、彼が叔父夫婦を殺した前後の記憶が、すっぽりと抜けている。
19: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:58:20.98 ID:S0Anv1g5O
20: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:58:54.26 ID:S0Anv1g5O
第1話
21: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/07(金) 21:59:51.48 ID:S0Anv1g5O
コポコポコポ…………
実験室のケトルが音を立てている。私は急須にお茶の葉を入れた。
「プルミエール、ちょっといいかしら?」
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