【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 9巡目
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810: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/11/07(土) 23:45:13.82 ID:Jggx9OvA0
セロの舌打ち、それはつまり僕のことをめんどくさい奴。そう認識してくれたってことだ。
――先ほどまで視界に映ってすらいなかった僕が、セロの視界に映り込めたのだ。
ワイズ「ぐぅ…………!」
――――それは、僕が今履いている忍者靴かもしれない。
それは僕の身体かもしれない、それは神様の気まぐれかもしれない。
それは――ただたんに僕の気合いだったのかもしれない。
分からない、分からない、分からないけれど――――僕の身体は、暴風にも負けず、伸ばした手に釣られるように。
どんどんと、するすると、ぐんぐんと前に前にと進んでいき……。
ワイズ「――――うりゃぁああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!」
セロ「なっ!?」
僕の身体は、セロを追い越した。それと同時に、セロの風が僕に集まってきたように感じて――加速が始まって――。
ワイズ「ぃ――――っ!?」
――そのまま、僕は弾き飛ばされるようにゴールテープを切って。その勢いで前方のクッションに頭から突っ込んだ。
……忍者靴が、すぽーんと何処かに抜けていった。
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