【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 9巡目
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722: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/10/16(金) 22:24:25.39 ID:VVegW6z+0
――――
――
―
あのあと。
結局、ベルフェ怒涛の炎魔法弾丸に襲われて、他の組からの流れ魔法に襲われて、転んで転んで転んで転んで…………。
ワイズ「ご、ごめんなさい……」
ユウナ「ううん、ボクもごめんね。ワイズ」
……結果、二桁順位になってしまった。
ワイズ「もっと僕がユウナに合わせられたら……」
ユウナ「ボクもあいつの魔法を跳ね返せたり、もっとカバー出来たら……」
正直、ちょっと舐めていたのかもしれない。
ユウナと一緒だったらきっと一位になれるだろうと、慢心というか妥協というか。兎に角、甘えていたというか。
もっと早く魔法を使って足止めが出来ていたら、ちゃんとした加速魔法が使えていたら、そもそも僕がユウナと同じくらいの身長で、足並みを揃えて進むことが出来たら――。
ワイズ「…………うぅ」
ユウナ「…………わ、ワイズ! でもほら、まだ種目は残ってるじゃん! トーナメントだって!」
ワイズ「そ、そうだけど……」
ユウナ「ならまだ諦めちゃ駄目だよ! ボクだって頑張るから! ワイズも頑張ろ!」
――と、彼女は僕を慰めて応援してくれた。
彼女だって悔しい思いをしているはずなのに、こうやって落ち込んだ僕を――こんなふうに。
ああ――――。
どうして立場が。どうしてこんなにも情けなくて――。
ベルフェ「おー! そこにいるのは恋人パワー(笑)のお二人じゃーん! 仲睦まじい私たち姉妹が一位になったんだけどおめでとうとかないのかなー? んー?」
レヴィア「あ、この……!」
ユウナ「――――っ!」
ワイズ「す、ステイステイステイ!」
い、胃が痛ぁい…………!
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