【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 9巡目
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720: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2020/10/16(金) 22:19:59.98 ID:VVegW6z+0
ワイズ「ぃ――――みゃああああっ!?!?」
ホイッスルが鳴り響き、いっちにーのリズムで右足を踏み出した瞬間――――煮え滾るマグマのような炎が僕たちの視界を覆い尽くした。
ユウナ「――――っぶない!」
一瞬早くそれに気づいたユウナは僕を抱きしめるようにしながら横に跳躍し、それを回避する……が、追撃をするようにその炎の弾丸は撃ち込まれていく!
ユウナ「わ、ワイズ! 魔法魔法! 加速魔法!?」
ワイズ「そんなの覚えてないよぉ――っ!? あ、熱ぅいぃ!?」
第二の弾丸が当たる寸前。突貫で風を追い風の様に発生させた加速魔法――いや凡そ魔法何て言えないただの風で前に進むように躱して――ああああああっ!? お尻に掠めたぁ!?
ベルフェ「チッ。外したか」
レヴィア「はああああああ!? ちょっと姉さん!? いきなり何をして!?」
ベルフェ「おいおい私の妹らしくねぇな。簡単な話だろ? 私たち以外の全員をノックダウンさせりゃあ自然と一位になれる……確か結構前の二人三脚でそうやって一位になったやつがいるはずだろ?」
レヴィア「そ、そうですけど――ってぇ! 私が言いたいのはそういうことじゃあなくて……」
僕たちにバルカンフレアを連発してきたあの姉はその妹と口論をしながら、息ピッタリに前に進んでいく……ぐっ!
ユウナ「わ、ワイズ大丈夫?」
ワイズ「ぎ、ギリ大丈夫だけど――それよりもおらぁ! 春疾風ぇ!」
ユウナに心配をされながら、僕は前に進んでいっているあの悪魔姉妹に対して向かい風の魔法を使用する。
始まる前にユウナに使ってほしいと言われたのを今更実行したっていうのもあるけど……こっちだってやられっぱなしじゃないんだぞの意思表示でもあって――。
ベルフェ「あ?」
ワイズ「う、うおぉおおおおおおおおおおお!? あああああああっ! ゆ、ユウナ行くぞぉ!!!」
ユウナ「う、うんっ!」
体勢を立て直して、ゴールを目指し加速に加速を重ねて歩いていく。
――あ、あの殺気は考えないことにして――――うみゃあああああ!!! 三発目が来るぞぉ! 焼けちゃう! 溶けちゃぁう!?
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