北条加蓮「藍子と」高森藍子「目先と足元を確かめ直すカフェで」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:47:28.40 ID:ypMqto370
加蓮「何? うちのお母さんとお出かけしたいの? そういうことならいくらでも譲るけど」
藍子「あはは……。そういうことじゃなくて。でも、こういうのって、あまり違うって強く言えませんよね」
加蓮「分かるー。私だったら誤魔化す」
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:47:58.56 ID:ypMqto370
藍子「……Pさんが、営業に連れて行ってくれたんです」
加蓮「営業」
藍子「新しい番組の……営業と、打ち合わせでした」
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:48:28.28 ID:ypMqto370
藍子「なんのためについていったんだろうって……そうしたら、帰りの車の中でPさん、藍――私がいるだけで、話がとてもスムーズに進んだって言ってくれました」
藍子「……いつもなら、それだけでもすごく嬉しいのに……私、何もしていないんですよ」
藍子「たとえるのなら、ただの看板です」
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:48:58.01 ID:ypMqto370
□ ■ □ ■ □
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:49:30.50 ID:ypMqto370
藍子「そうしたら……Pさんは、私がものたりないって思ったり、もっと成果をほしがっているって勘違いしたみたいで……」
藍子「もっと頑張るから、って言ったんです。それで、Pさんまで少し落ち込んだ様子でした。……今だって、ものすごく頑張ってくれているのに」
藍子「それを聞いたら……なんだか、いろいろと自分が、だめだなって、もっと思っちゃって……」
以下略
AAS
19
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:49:58.63 ID:ypMqto370
加蓮「ったく……。まぁ……私が目標みたいだし、私と比べちゃうのも分からなくはないけどさ」
藍子「うん……」
加蓮「あんまそういうの気にしすぎてたら、色々とどうにもならなくなっちゃうよ?」
以下略
AAS
20
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:50:28.53 ID:ypMqto370
藍子「今回のことって、たまたまうまくいかなかったことじゃなくて、最初から、何もできなかったことなんですよ。私にはできないって……ううん。今の私には何もできなかったことなんです」
藍子「次こそは――なんて思っているだけでは、駄目なんだと思ってます……駄目なんです」
藍子「だから……」
以下略
AAS
21
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:50:57.78 ID:ypMqto370
加蓮「でもね? 私ばっかり見ててどうすんの。アンタはアンタの道を歩くんでしょ?」ペシ
藍子「きゃ」
加蓮「あのね。目標地点にたまたま私がいるだけなの。それか、私がいるからそこを目標地点にしていたとしても……途中歩く道は、私の歩いた道とは別物でしょ?」
以下略
AAS
22
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:51:28.21 ID:ypMqto370
加蓮「あとは足元。どっかのドジ巫女みたいにすっ転んで笑われるのは、藍子だってイヤでしょ?」
藍子「……笑ってるのって、だいたい加蓮ちゃんだけ――」
加蓮「それはほら……笑ってあげるのが礼儀みたいなところってない?」
以下略
AAS
23
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/02(日) 18:51:58.23 ID:ypMqto370
藍子「お話していたら、すぐに加蓮ちゃんの周りが、加蓮ちゃんの世界になってしまいますよね」
藍子「それって、アイドルとしてすごいことだと思います」
藍子「みなさんに求められているものを、どうぞ、って渡してあげるのも、アイドルには必要なことかもしれませんけれど――」
以下略
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