11: ◆ivbWs9E0to[saga]
2020/08/02(日) 07:57:42.53 ID:dze2zfkn0
「プロデューサー…?」と尋ねた貴音の顔色と声色からは何も感じ取ることが出来なかった。
ただ、何かをプロデューサーに尋ねていることだけが伝わった。
エレナの顔は頼れる同僚を見つけた喜びで満ち溢れている。
お化けが怖いという感情よりも、ARRIVE以来ひさしぶりに貴音とお出かけできることの喜びの方が勝っているというわけだ。
「山奥の病院に行くんだって‼ きっと途中で美味しい物も沢山食べれるヨ♪」
「美味しい物…」
貴音の頭がグワンと動く。
普段はあまり大きな動きを見せることが少ない貴音の奇行にエレナの頭の上にクエスチョンマークが飛び交う。
普段ならば「美味しい物」の「おいし」くらいのタイミングで「参りましょう」と飛びついてくるハズなのに。
なんだか二日酔いの時のリオみたいだネ。とエレナは思っているに違いない。
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