佐々木「今度、洗いっこしようか?」キョン「は?」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 21:11:23.28 ID:I1wck53cO
「キ、キミは僕に頭を洗って貰いながら、目の前で水着を脱ぎ捨てるつもりなのか!?」
「ああ、違う違う。逆だ、佐々木」
「ふぇっ? ぎゃ、逆って……まさか!?」
「そう。俺が佐々木の髪を洗っている最中に、泡が入らないようにお前が目を閉じているその隙を見計らって、全裸になるのさ」
「やめて! 怖くて目を閉じれないだろ!」

中坊の思いつきにしてはなかなかどうして、よく練られた作戦だった。天才軍師である。

「想像してみろ。髪を洗い流し終わって目を開けると、全裸の俺とコンニチワだ」
「だからやめてってば! 想像させないで!」
「それならばまだ、最初から全裸のほうが心臓に優しいだろう? そうは思わないか?」
「ううっ……むかつく」

よし、勝った。ふぅ、手こずらせやがって。

「じゃあ、そういうことで」
「待ちたまえ」
「なんだよ、まだ何かあるのか?」
「キミが全裸になるなら僕も脱ぐ」
「は?」
「それでもいいの?」

じっと目を見つめられその光景を想像して。

「ごめんなさい。水着を着てください」
「やった。僕の勝ち」

ああ、畜生。負けた。良い顔で笑いやがる。
初めて目撃した屈託のない佐々木の笑顔は、敗北感に打ちひしがれる俺の憤りを吹き飛ばすほどに魅力的で、やはり裸の付き合いは不可能であると思い知らされた。


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