24: ◆kratnb/iBE[saga]
2020/07/21(火) 09:43:50.94 ID:nW4hQEY90
ぐだ子「ん……んん……」
ぐだ子「うわぁ!!」バッ
ティーチ「お? 大丈夫かマスター?」
ぐだ子「はぁ、はぁ……! あれ、私……?」
ティーチ「ほれ、水飲んでとりあえず落ち着け。腹は痛むか?」
ぐだ子「お腹……? あ、ありがとう……」ゴクッ
ティーチ「おう」
ぐだ子「……あっ! 私、銃で!」
ティーチ「思い出したか。ああそうだ、俺を庇って銃で撃たれたんだよ、お前さんは」
ぐだ子「ああ……だからくろひー怒ってるのか……」
ティーチ「当たり前だろうが! ったく、俺ぁ泣く子も黙る大海賊だぜ。撃たれるのも斬られるのも慣れてるってのに」
ぐだ子「うん……ごめん」
ティーチ「俺達がなんのために戦ってるか知らねぇみたいだから、この際ハッキリと言っておくが、お前の為だマスター。お前を宝を守るみたいにして戦ってやってんのに、その宝が勝手に動き出して敵に奪われるとかよぉ、やってらんねぇっての」ドカッ
ぐだ子「心配かけてごめん。避けたらくろひーに当たるって思ったら、避けられなくて」
ティーチ「…………あー……なんだ、その。別に、なんだ。いや、怒ってるんだがよ。……悪い気分じゃねぇんだ。船の上じゃ、仲間も常に俺の命を狙ってやがった。わざわざ守ってくれるような奴なんていなかったからよ」
ぐだ子「くろひー」
ティーチ「だがそれとこれは別! 良いかマスター、俺達は使い捨ての駒なんだ。お前さんの命さえ無事ならそれでいいんだ。頼む、俺達の戦いを無駄にしないでくれ」
ぐだ子「うん。ごめん。ごめんね、くろひー」
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