36:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 21:32:27.33 ID:qe4+sBJv0
記憶の中の姉はいつも優しかった。
今のみんなの服装のような黒髪をしていた。
道を歩くときはいつも手を繋いでくれて、引っ張ってくれた。
ルビィが転んで泣きそうなときは、そっと額にキスをしてくれて。
そんな姉は一年前に突如亡くなった。
毎日元気に山や街に出かけていた姉は、ある時から急に元気がなくなって、そこからはあっという間だった。
とても悲しかった。
お父さんやお母さんも泣いていたし、ルビィもたくさんたくさん泣いた。
それからだ。お父さんとお母さんがルビィに「近くの山には入ってはいけないよ。」って言うようになったのは。
今でもルビィは花丸ちゃんたちと外で遊ぶときは反対側の別の山に行くようにしてる。
だって、お父さんやお母さんが言う「アクマ」がいるのは怖いもん────。
お父さんとお母さんはお姉ちゃんの大事な式だからって言うけど、ルビィにはここから逃げ出したい。
鐘の音がルビィの心にまるで重石のように乗っかって、お姉ちゃんがもういないことをもう一度わからせられたような気がする。
ああ、いつものように花丸ちゃんと遊びたいな。
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