国木田「カンタンなんだよ、こ・ん・な・の」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 22:15:27.04 ID:5HEO7PNvO
「たしかに、あの人はダンスの相手には困らないだろうね。さぞモテるんだろうなぁ」
「焦燥感に駆られたりはしないのか?」
「焦燥感も何も、初めから脈なしだからね。さっきも言った通り、僕はまだ舞台にすら上がっていないんだよ。情けないことにね」

そう語る国木田に気負った様子は見受けられないものの、力なく肩は落ちていた。
一応、友人として力になるべく、そんな国木田の肩に手を回して、勇気付けてやった。

「大丈夫。当たって砕けろだ」
「いや、砕けたらダメじゃないか」

これは失敬。語彙の無さが露呈しちまった。
どうにも他人事となると無責任になってしまい、当たって砕ける様が見たくて仕方ない。

「まったく、キョンの辞書には男の友情という言葉は存在しないのかい?」
「生憎と、谷口という悪しき存在によって、その意味や解釈は大きく変わってしまってな。今ではもっぱら、男の友情は『悪巧み』という意味合いに置き換わっちまったのさ」

そう、全ての元凶は谷口で、諸悪の根源だ。
あの軟派野郎がホイホイだのなんだの抜かすから、すっかり男子の信用は地に落ちた。
ちなみに、古泉に関しては顔が良い時点で男の友情など芽生える筈もなく、論外である。


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