10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 22:31:15.96 ID:5HEO7PNvO
「じゃあ、そういうことで」
「あ、待って。僕も準備するから……」
気を取り直して放尿するべく社会の窓を開けると、国木田も慌ててチャックを下ろす。
もちろん、ひとのイチモツに興味など微塵もない俺たちは夕陽に照らされた街並みを眺めながら、しばらくぼうっと突っ立っていた。
「なあ、国木田」
「なに、キョン」
「先にしろよ」
「いやいや、キョンのほうこそお先に」
「やり辛いだろうが」
「僕だって同じだよ」
なんてこった。すわこんなことになるとは。
よもや、どっちが先に出すかで揉めるとは。
仕方なく、俺たちはジャンケンすることに。
「俺の勝ちだ」
「じゃあ、お先にどうぞ」
「は? なんでそうなる?」
「だって、勝ったから」
「負けたほうが先じゃないのか?」
「そんな取り決めをした記憶はないよ」
これだから、頭の良い奴は厄介なんだ。
谷口辺りならばすぐに丸め込めるのに。
ともあれ、こうなれば折れるしかない。
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