34:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:18:51.32 ID:MbHh/3qi0
P「ふう・・・もうこんな時間か。」
仕事を一段落して、そろそろ帰ろうと思い、レッスン場の鍵を閉めに来たときだった。
P(ん?千早、まだ練習してたのか)
そろそろ帰るぞ、と声をかけようと中を覗いたが、そこで歌ってる千早の姿を見て、俺はそこから動けなくなった。
―なんて儚く、美しいんだろう。
自分が声をかけて、歌うのをやめてしまったらそのまま命の灯が消えてしまうのではないかと怖くなるほどだった。
まるで歌を歌うことでどうにか呼吸を続けているようだった。
千早「プロデューサー?」
こちらに気づいた千早に声をかけられて、我に返った。
千早「すみません、もう閉めますか?」
P「あ、ああ、いや、歌いたかったらもうちょっと使っててもいいぞ。」
千早「? 戸締まりをしに来たんじゃないんですか?」
P「ああ、いやまあ、そうなんだけど。」
千早「フフッ、なんですかそれ。珍しく歯切れが悪いですね。」
P「・・・満足できたか。」
千早「はい、ちょうどそろそろ帰ろうと思ってたんです。
分からないところもでてきましたし、続きは明日、トレーナーさんと相談しながらにしようかと。」
P「・・・そうか、それなら良かった。」
千早「ありがとうございます。それでは、お先に失礼します。」
P「ああ、お疲れ。・・・気を付けてな。」
千早「?はい、プロデューサーもお疲れさまです。」
45Res/36.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20