33:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 17:17:53.42 ID:MbHh/3qi0
まだまだ二人とも駆け出しの頃の話だ。
確かその日は春香と千早とプロデューサーの俺で、朝から営業と挨拶回りに出ていた。
元々明るく人と話すことも苦手ではない春香はともかく、
千早はまだまだぎこちない営業スマイルを浮かべて愛想良く振る舞うことの連続でかなり疲れた様子だった。
P「二人ともお疲れさま。もうすぐ事務所だから、着いたら解散にしようか。」
本当なら事務所に帰った後にレッスンの予定が入っていたが、渋滞に巻き込まれ予定よりすっかり遅くなってしまったからだ。
千早「あの、少し練習していってもいいですか?」
帰りの車内でも疲れて口数が少なくなっていた千早がそう聞いてきて、正直驚いた。
すぐにでも家に帰って休みたいだろうと思ったのだ。
春香「え、千早ちゃん今からまだレッスンするの?」
と春香も驚いたように声をあげた。
出来れば一緒に練習していきたいけど、と残念そうに言っている。
P「ああ、別に構わないよ。でも春香はもう帰らないと、終電がなくなるだろ?」
春香「そうなんですよね・・・ごめん千早ちゃん、私はもう帰らなきゃ。」
千早「気にしないで。私がしたくてするだけだから。」
春香「そっかあ、でも無理しないでね?」
千早「・・・ええ、ありがとう、春香。」
そうこうしている間に事務所に到着した。
P「よし、二人とも着いたぞ。春香、お疲れさま。千早、俺はまだ事務所でしばらく仕事してるから、
レッスン場は自由に使ってくれ。戸締まりは俺がしておくから終わったら勝手に帰っていいぞ。」
千早「ありがとうございます。」
春香「お疲れさまでした!お先に失礼します!」
春香「じゃあね千早ちゃん、また明日ー!」
千早「ええ、また明日。」
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