17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/11(土) 16:53:45.59 ID:MbHh/3qi0
志保「・・・そうよ、私は望んだ。楽しいだけの仲間なんていらない。心地いいだけのぬるま湯なんていらない。
暗く冷たい宇宙を突き進んでいくロケットのように、私は一人でだろうとただひたすらに上を目指すって決めたから。
だって、そうじゃないと星の高みになんて手は届かないから。
だって、そうでもしないとあの人みたいになんて 、なれないと思ったから。」
でも、こんなところで私は輝けるの?
こんなところで、一人きりで・・・
気が付くともう一人の私は消えていて、無性に心細さを感じて辺りを見渡すと遠くに千早さんの背中が見えた。
志保(良かった、まだ千早さんは私の前にいるんだ)
遠くを走る千早さんに必死に追いつき、声をかけた。
志保「千早さんっ・・・ッ」
でも振り返った千早さんの顔を見て、私はぎょっとした。
そこには見馴れたいつもの千早さんの笑顔はなく、真っ暗な空洞があるだけだった。
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