貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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◆xjSC8AOvWI
[saga]
2021/06/16(水) 22:40:06.50 ID:wR508BNU0
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なぎさ「って、マミ! 怪我してるじゃないですか! 下がっててください!」
マミ「え、ええ……」
武器を取り上げられた魔女はシャボンの中に溺れてもがき、
斧――不快な呪いを発する魔女の本体は即座に鉄クズと化した。
あすみ「いくら擬態したって魔女なんて“ダダ漏れ”で駄目だね。茶番に付き合ってやる気なんてないよ」
あすみ「マミが苦戦するくらいには身体能力も高……く見せかけてるみたいだけど? ハリボテ殴って鍛えるならなぎさとやってたほうがまだマシ」
グリーフシードを手の上で回しつつつぶやく。
マミが遅いせいでついに特訓なんてものに巻き込まれ、こんなところにまでついてくるハメになったのだから機嫌は悪い。
こいつがマミの家まで迎えに行くなんて言い出さなければ念願の原っぱで昼寝でもしてたんだけど。
なぎさ「じゃあもう一回やりますか!?」
あすみ「当分いい」
最近この街も平和だし、スポーツみたいなものとはいえなぎさと全力でやりあってみるのは興味がなくはなかった。
……けど、敗因があるとしたら最終目標が『拘束』だったことかな。呪いをぶつけ合う戦いしかしてこなかったから。
ふとなぎさとマミのほうに目を向けてみれば、手当てされてたマミはまだ呆然としていた。
なぎさ「よしよしっ、治ったのですよ! もう痛いとこないですか?」
マミ「ありがとう、なぎさちゃん。二人が助けに来てくれてよかったわ。もう駄目だと……」
なぎさ「もー、なぎさも心配したのです! これからは無理しちゃ駄目です! 一緒に戦いましょ!」
あすみ「……」
……相変わらず過保護だなあという感想しか出てこない。
いつのまにか親鳥の巣から抜け出そうとしてた雛は、今回の一件でまた巣に籠もるのだろう。
でもそれは悪いことじゃない。仲良しのまま一緒に暮らしていくのもきっといいことだ。ここは厳しい野生ではないのだから。
あすみ「……じゃ、戻るよ。まあ、私はただあの場所に居座るだけなんだけど」
なぎさ「はいっ! 行きましょ!」
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