貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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637: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/04/15(木) 00:12:25.00 ID:AYjAczSh0


 ああいうとき、人はその行動に聖女でも思い浮かべるだろうか――私は聖職者というものを大して信用してなかった。

 胡散臭そうなイメージ。弱い人たちから集めた金で楽に儲けてるやつら。そいつらもただの人間の一部にすぎない。


 信じるほうが馬鹿らしい。どうせ、困ってるときに神などなんの役にも立たないのだから。


夫人「杏子、最近帰りが遅いみたいだけど何をしてるの?」

杏子「待ってても全然信者さん来ないでしょ? 前まで来てた人も来なくなっちゃったし……」

杏子「父さんはここを空けるわけにはいかないだろうから、あたしも『布教』ができないかって」

神父「気持ちはうれしいが、杏子……お前はそんなこと考えなくてもいいんだよ」

杏子「でもあたしも少しは役に立ちたいからさ! きっと、もっといろんな人に聞いてもらえばわかってくれる人もいると思うんだよ」


 この空間はどうだろうか。教会や聖職者、というよりも――。

 ここに足を踏み入れてからまず抱いた印象は――――『家族』。世界にはありふれていて、でも私が失ったものだった。

 それに私には兄弟もいないしお母さんと二人だけだったから、記憶の中のそれよりとても賑やかに見える。


 私はガランと空いた椅子のひとつに座って、離れたところで会話を聞いていた。

 さっき来たばかりの時以上に自分とは無関係な立ち位置で。

 言ったとおり私に勧誘はしてこない。でもこれって、勧誘や説法を聞かされるよりも面倒そうな会話かも。




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