貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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602: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/29(月) 01:20:31.46 ID:z/3KaO4P0


あすみ「いざというときに頼れない友達なんて欲しい? そんなの友達だと思わないけど」

なぎさ「なぎさには……っ わかりません」


 なぎさの声が涙で揺らぐ。

 なんか、似合わない臭いこと言ったな。友達なんていらないって思ってたのに。

 でも、なにが友達かっていうなら……ひとつ気づいたことがあった。


なぎさ「信じたかったです。最初のときも、さっきのときも…… 本当に騙されちゃったけど、でも殺すよりは信じたかったんです」

なぎさ「可能性ならあったと思うんです……どんな悪人だってきっとそれは同じで、なぎさがそうできたら一番いいとは思います」

なぎさ「でも……そのせいで傷つく人がいる可能性もきっとあるんでしょうね。それはなぎさかもしれないし、あすみやマミ……もっと違う人かもしれない」

なぎさ「…………だから、わからない」

あすみ「……うん。アンタにしてはよく考えたじゃん」

マミ「私もそれで納得はするけど……もう少しどうにかならなかったのかとは思うわ」

マミ「……殺すにしても、そんな殺し方をする必要はなかったんじゃないの?」


 ……正義感の面倒臭い部分が出た。


あすみ「まぁそこは考え方の違いさね。なぎさの家をどう見ても殺人現場にしちゃったのは素直に謝るよ」

なぎさ「ひっ、そういえばそうです! お父さん帰ってきたら失神しますよ! なぎさだって今にも吐きそうなのに!」


 とまぁ、こんな時にチャイムが鳴った。


あすみ「噂をすれば?」

なぎさ「あああっ、なぎさが出てきます!」


 慌ただしく駆けていくなぎさの腕には、まだ痛々しい怪我があった。

 ……今はあのシュークリームで痛みも抑えられてるかもしれないが、よくあれを耐えて戦ってたものだ。


あすみ「……なぎさのことは頼れるって認めてやるよ。私も正直見くびってた」

なぎさ「えっ? 何か言いましたか?」

あすみ「なんでも!」


 考え方は子供そのものだけど、私より強い一面もあった。

 そんなところは尊敬することにした。


 ――いざっていう時に頼れる。そういうのを『友達』って言うんだろ?

 他人から言われてもしっくりこなかったけど、やっとそう実感をもって思えたから。

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