貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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601: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/29(月) 00:47:15.21 ID:z/3KaO4P0


 返り血に濡れる。

 血も涙もない……なんてよく言うけど、それだったらなんでどんなクズにも血が流れてるのだろう?


 『こんな子ばっかりだったら平和なのかもね』


 それには同意するよ。なぎさみたいな人間ばかりだったら、私もこうなってないもの。



 ―――ソウルジェムはもちろん、身体のほうも原型をとどめない肉塊と化した頃にはなぎさもマミも目を覆っていた。

 なぎさも途中まで私を止めようとしていたが、手遅れと判断したのか途中から立ち尽くすだけになってた。



なぎさ「なんでこんなことに……」

マミ「そ、そうよ。これはあんまりだわ……何も殺さなくても」

あすみ「マミには最初から殺すって言ってなかったっけ?」

マミ「だからって……」

あすみ「安っぽい暴言だと思われてたならちょっと癪なんだけど」

なぎさ「一つ聞かせてください……。さっき言ってことって本当なんですか? おねーさんのことどこかで調べたんですか?」

あすみ「実はなぎさには言ってなかった魔法があるんだ。心を読む魔法……といっても自動的に使われるのは私に向けられた『悪意』を含むものだけなんだけど」

なぎさ「じゃああすみは最初からわかってたのですね。なぎさが裏切られるって」

あすみ「うん」

なぎさ「じゃあもう一つ聞かせてください。……さっきはどうだったのですか? さっきも、なぎさたちのこと本当は裏切るつもりだったのですか?」


 そうだと言えばなぎさは納得するのだろうか。


あすみ「いや? 表面上は友達になるつもりだったよ? 少なくとも『あの場では』ね。でもそれだって自分可愛さなんだよ?」

あすみ「あの女の行動原理は全部自分が可愛いから。なぎさを騙して殺そうとしたのも、学校でいじめに加担するのも全部」

あすみ「ならいつか自分が可愛いからって理由で私達を裏切ったり見捨てたりすることくらい想像つくよ。なにより私はクズと一緒に居たくなんてないし」

なぎさ「……」

あすみ「それでもまだいい人になれる可能性はあったって言える?」

あすみ「前言ってたけどさ、魔法少女になるのに必要なのは正義の心じゃなくて『願い』と『素質』だよ。……これでわかっただろ」




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