貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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490: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/14(日) 23:21:08.62 ID:cW32b/rq0

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 ……あれからめっきりなぎさの姿を見かけなくなった。

 あれだけ言ってやったのに、その辺で野垂れ死んでないだろうな。

 所詮は他人が何を言おうと本人次第。どうにもならないことがあるのを知っていた。


あすみ「ねえ、キュゥべえ。あいつってまだ生きてんの?」

QB「あいつ?」

あすみ「……なぎさ」

QB「ああ、なぎさか。さっき見た時は街外れのほうにいたと思うけど」

あすみ「そう」


 生きているらしい。『まだ』、かもしれない。

 でも少しだけ安心してしまった。


QB「あすみはなぎさが魔女になると踏んでいたのかい?」

あすみ「まあ、そうだね。条件は揃ってたでしょ。……契約した時から」

QB「なぎさの願いは病気そのものを治す願いではなかった。身近な人の死というのは人間の心理に大きな影響を与えるからね」

QB「病を魔力で治そうとしてたみたいだけど、それも条件の一つだ。希望を抱いてからのほうが絶望は大きくなる」

あすみ「やっぱり、アンタもアレは無駄な努力って思ってたんだ?」

QB「他人のための祈りではあるとはいえ、癒しの祈りで契約しなかったなぎさが病気を治せるとは思ってなかったよ」


 無駄だとわかっていて何も言わなかったのもこいつらしい。

 こいつに至っては、現実を突きつけるのは可哀想だから――とかそんな理由もありえない。

 ただその時が来るのを待っていたんだ。


あすみ「そうね」


 だから適当に相槌を打って、それ以上は何も言うことはなかった。こんなのに振り回されていても仕方ない。




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