貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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489: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/14(日) 22:48:50.75 ID:cW32b/rq0


あすみ「……無理だよ。魔力の無駄だ」

なぎさ「そんなことないです……! 強くなれば……! 諦めなければ……!」

あすみ「諦めなければ報われる? 現実はなるようにしかならない。奇跡なんて起きないよ。アンタも新人じゃないんだ、薄々気づいてるんじゃないの?」

あすみ「奇跡は……もう『使っちゃった』でしょう?」

なぎさ「――! で、でも! そんなこと、やってみなければわからないです! キュゥべえに頼らないでも奇跡が起こせるって!」


 ……ああ、こいつ。魔女になるな。

 無駄な練習のおかげで魔力を使い切って、トドメに母親が死んで、絶望するんだろうな。


 現実を見ればそんな未来が容易に予想できた。


あすみ「あぁもう、頑固だな……。こんなとこで自分を傷つけてるの知ったらお母さんどう思うよ?」

あすみ「奇跡を祈るなら時間が許す限り隣に居てやれよ。……じゃないと多分、後悔するよ」

なぎさ「ううぅぅぅ…………!」


 なぎさは傷を治した拳を握って、かたくかたく握りしめて、それから走り出していった。

 ……その背中を眺めてため息をつく。


 あいつが魔女になればグリーフシードが1つ増えて、この縄張りは私だけのものになる。

 考えてみればこの状況は悪くないはずなのに、今回ばかりはそんな冷めた思考をする自分が嫌に思えた。


あすみ「何やってんだろうなー……」


 まだ奇跡を信じてた頃の自分と被るから、か。


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