貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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434: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/06(土) 23:12:17.52 ID:aani6tff0


貴方「暁美さん? 帰ったんじゃ……?」


 声をかけてみるとこちらを向く。やはり眼鏡もなかった。

 これは直感だが、彼女は今まで見てきた暁美さんではないと思った。

 もしかして、さやかが見たのは――――。


ほむら「……【貴方】くん。人をその人たらしめる要素って、何だと思う? 記憶? 性格? あるいは――――行動、かしら」

ほむら「それはきっと、本人と他者で違うと思うの」

ほむら「人の性格は必ずしも生まれ持ったものだけで決まらない。『記憶』。積み上げてきた経験、年月によって変わっていくものだわ」

ほむら「他者から見たその人らしさはその積み上げによって出来た性格による『結果だけ』……つまり、『行動』」

ほむら「たとえば、『この人ならこういう振る舞いをするだろう』――――といったものだと思うのよ」

ほむら「けど、本人にとって、経験を失い結果のみが残ったとしたら、それを自分らしいと思えるのかしら?」


ほむら「私。『暁美ほむら』の『らしさ』は、まどかを救うという意思にあるのでしょう」

ほむら「でも、私はそれを受け入れなかった」


ほむら「――――偽物とはいえ、気に入らなかったわ」


 偽物――。

 目の前の暁美さんが偽物と言い切ったのは、今まで見てきた暁美さんのことだ。

 俺の知ってる暁美さんは、記憶を取り戻す前も後もこんなに薄気味悪く笑わない。

 どういうことだかはわからないが、俺からすれば目の前にいる彼女のほうが――――


ほむら「……怒ったの? 偽物という言葉が悪かったかしら。分身と言い換えてもいいわ」

貴方「……もしかして、君が魔女を発生させてるのか?」


 だとすれば、目の前のこいつがすべての黒幕だ。

 暁美さんの分身、というのが本当なら心が揺らがないでもないが、こいつを倒せば真の平和が訪れるんじゃ……――!


ほむら「神様……じゃなかったわ。悪魔を相手に戦いを挑むなんて無謀なことはよしなさい」

貴方「……は!?」

ほむら「貴方、余計なことを考えたでしょう? そのまま気づかないままでいればよかったのに」

ほむら「私からすればこのまま終わらせてもよかったのだけど……少し興味が沸いたから話してあげる」




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