貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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297: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/01/25(月) 01:18:17.58 ID:9Y90MDwH0

 ボーリング場から出てデパートの中を歩きだす。


 ――すると、佐倉さんのほうに小さい子がぶつかってきた。なぜか半べそ状態だ。

 佐倉さんも小さい子相手に怒ったりはしないだろうけど少し心配になった。だが、その心配はいらなかったようだ。


杏子「おいおい、アンタなんで泣いてんのさ?」

*「ママとはぐれちゃった…… うえぇ〜ん!!」

杏子「あぁもう、泣くな泣くな。あ、そうだ、アメやるから!」


 パーカーのポケットからアメが出てきた。佐倉さんのポケットにはいつも何かのお菓子が入ってるのかな。

 少しの間、佐倉さんが小さい子を泣き止ませてる姿を眺めてた。なんだかその様子がさまになってて、微笑ましく見える。


杏子「って、あんたは何見てんだ。なんだその顔は」

貴方「いや……なんか慣れてそうだなって。保育士さんとか向いてそうだよね」

杏子「はあ? あたしみたいなのお断りだろ」


 まあ、言葉遣いとか素行とかほんのちょっと改善してくれたらと思うところはあるけど。


貴方「じゃあお母さんとかでも」

杏子「……もっとねーよ。くだらねー話より考えなきゃいけないことあるだろ?」

貴方「あ、そうだね、どうしようか? つれていける場所とかある?」

杏子「でけーデパートなんだから迷子センターとかあんじゃね? アナウンスかかってんのたまに聞くよ」

貴方「じゃあそこ行こうか。きみ、ついてこれる?」

杏子「たぶんママもそこ来てくれるからな。あーでも、知らない人についていくのはダメだから名乗っとくぞ! 佐倉杏子だ」

*「うん!」


 今までのことで佐倉さんの人柄は一応わかったし、こういうところがあるから普段悪いことをしていても嫌いにはなれない。

 むしろ、良いところはあるのにもったいないとやっぱり思うんだ。


 ……わかってもらうのはすぐには難しいのかもしれない。でも、これからもっと先の未来はどうだろう?

 さっきちょっとだけ未来のことを思い浮かべたついでにそんなことを考えてみた。

 何かが変わる可能性はいくらでもあるじゃないか。




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