貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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143: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/09/04(金) 00:42:02.94 ID:o3TxXGyN0


まどか「役所の人にも言われて気づいたの」

まどか「最初はお腹すかせて可哀想だからって思いで始まった。だけど、ご飯をあげてればいいわけじゃなくて、他にも気にすることがたくさんあって……」

まどか「必要なものは揃えたつもりだったけど、本当だったらこういう予想外のことが起きた時にお医者さんにつれてくお金も用意できないから」


 ……さっきの市役所でも聞かされていた。

 猫を保護している人たちが何をやっているか。かかる費用。これからワクチン注射や避妊手術もしなきゃいけないらしい。

 その金も自分たちでは払えないし、野良のままでは車に轢かれたり動物や悪い人に襲われる危険から守れない。


まどか「エイミーはとてもわたしに懐いてくれたし、わたしも張り切ってた。出来ることはなんでもしようって思ってた」

まどか「でも……エイミーのことも人のことも考えたら、これが一番いいんだと思う」

貴方「うん。実際、鹿目さんはよくやってたと思うよ」

まどか「ありがとう、【貴方】くん……」


 そう言った鹿目さんは、やっぱり寂しそうで。

 ご飯をあげた。お世話をした。名前を付けた。首輪も着けてあげた。半分は飼ってるって感覚はあった。


貴方「……俺もここまで見てきたから他の人の家に行くのは寂しいけど、寂しいってだけじゃやっぱエゴなんだよな」


 でも結局、“二人の秘密”にしかできなかったのも後ろめたい気持ちがあったからだ。


貴方「二人でエイミーに最高の里親を見つけてあげよう!」

まどか「うん!」


 行き先が決まるまでの数日くらいなら、エイミーを家に置くのも親に頼み込めばなんとかなるかもしれない。

 幸い二人ともペット禁止の家ではない。

 そう決めて、まずは近い鹿目さんの家に頼みに行くことにした。



 ――――……こうして、初めて二人で共有した“秘密”は幕を閉じた。




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