貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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127: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2020/08/17(月) 00:01:22.00 ID:B3NRTABa0


 ――――結界の奥に居たのは予想通りの化け物らしい見た目の化け物だった。

 最深部に来た途端、眩しいまでの明かりが部屋全体を照らしていた。視力の強化に当てた魔力を解除する。


杏子「なんか思った通りの奴だなあ」

貴方「たしかにね」

杏子「さっさと片付けるか!」

 
 佐倉さんが先に攻撃を仕掛けにいく。これには注意をひきつける意味もあった。

 魔法少女として先輩だからということもあるが、彼女が率先して切り込み隊長になっていることが多かった。

 毎回こういう危険な部分を任せるのも気が引けるけど、やっぱり上手く出来るのは彼女のほうだし、プライドもあるんだろう。


 佐倉さんは武器のリーチが長く足も速い。おまけに一撃の威力もある。いざとなれば力押しでなんとかすることもできる。

 こっちも中距離までは対応できるけれど、もっと近づかないとそこまでの威力は出ない。


貴方(前も思考を大事にってのは言われてたもんな……できることを活かさないと!)


杏子『よしっ、回り込んだな!』


 死角を突いた攻撃で結界の壁へと拭き飛ばし、飛び道具で磔にする。

 魔女が起き上がらないうちに、佐倉さんが槍を振るって勢いをつけた一撃でトドメを刺す。

 連携はスムーズだ。


杏子「いっちょあがりか」

貴方「なんとかなったね」


 近くに居た佐倉さんがグリーフシードを掴みあげ、今回も何事もなく終わった――――と思った矢先だった。


杏子「…………は?」


 こっちももう気を抜いてたし、佐倉さんがそんな声を上げたことすら深く気に留めなかった。


 ――――景色が変わるまでは。




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