677: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/28(金) 00:32:13.39 ID:q2vbU3s6o
まったく油断はしていなかった。
だが念動力と同じく、気功弾も目に見えない攻撃である。
しかもほとんど予備動作が無い。射線を見抜くか思考を読まなければ回避は困難だった。
超能力者「そ、そんな力を隠していたのか……っ!!」
弟子「付け焼刃でも、ぶつけるしかない……!!」
弟子「これが、オレの力の全てだ!!」
二発目。
超能力者は飛んで逃げようとするが、あえなく撃ち落とされる。
しかし同時に弟子も膝をつく。
弟子(やべえ、気を失いかけた……!)
超能力者の頭部からは血が流れている。
バリアが無ければ彼はもろい。
それでも、強靭な精神力で耐え抜く。
超能力者(相手も、限界だ……! まだ、俺は負けない……!)
王国トップ5の誇りを守るため、彼は勝利を諦めない。
超能力者にも、見えない弾で撃たれたことだけは理解できていた。
闘技場はとても広い。
距離を取って旋回すれば、当てにくいだろうとすぐに予測できた。
超能力者(頭が痛い……。あんまり高く飛ぶといざという時危ないかもな……)
弟子は狙い撃たず、標的へと走る。
確実に当てなければいたずらに自分の体力を削るだけだ。
超能力者(真後ろへのテレポートだ……回転している間に移動すれば逃げ切れる……!)
三発目。
背後へのテレポートを読み取っても、弟子は振り向かない。
後ろに蹴り上げ、かかとから気功弾を撃つ。
弟子(この技は、体のどこでも撃てる……!!)
ここで弟子の記憶は途切れる―――。
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