602: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/18(火) 20:18:27.81 ID:s3g0Vkofo
弟子(お前の電撃は、連続で使えないんだろ?)
弟子(さっきの背後へのワープも、地面を少しだけ持ち上げるのも、初級魔法だ!)
弟子(そんなお前の発電魔法は、剣に電気を貯めるスピードが遅い)
弟子(だからこそ、さっきお喋りで時間を稼いだし……頻繁に剣に当たっていればこの通り、静電気しか来ねえ!)
再び、背後へのワープ。
弟子は先ほどと同じように棒高跳びで離脱する。
立役者(やけくそになって攻撃しているわけじゃない……彼は冷静だ)
立役者(弱点を、見抜かれている)
心の隙。
その一瞬を、弟子は見逃さなかった。
弟子(受けてみろ……老師さん直伝、装備弾き!!)
その掌底は、まったく痛みを与えない。
しかしながら技を受けた者は必ず武器を投げ出してしまうのだ。
平和主義の老師らしい技である。
立役者「……勝負、あったな」
立役者「認めよう、あなたはとても強い」
使者「勝者、緑の町!!」
弟子「うおおおおおお!!!」
騎士「地味な試合だったな」
家政婦「まあ……一回戦の派手さに比べると、武器を振り回しているだけでは客席の反応は良くないみたいですね」
開拓者「そうだろうか」
開拓者「戦った本人たちにしか分からないことだが……」
開拓者「客には見えない技の応酬だったのかもしれないぞ」
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