601:トリップで先に正解を出すのを忘れていました ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/18(火) 20:13:20.85 ID:s3g0Vkofo
弟子(もう見抜いたぜ。お前の弱点!)
弟子(立役者。お前は、大した魔法使いじゃない!)
電撃にひるまず、弟子は攻撃を仕掛ける。
立役者はそれまで通りの気迫のこもった表情で、槍を避け、時にはカタナで払い、隙を見ては攻撃に転じた。
立役者(まずい……)
立役者(まずい、まずい!!)
しかし内心ではひどく焦っていた。
試合がここまで長引いたこと自体、彼にとっては想定外だったのだ。
立役者(なぜこの男は、電撃を浴びせても動き続けられる!?)
立役者(なぜこの男は、背後からの奇襲を回避できた!?)
苦戦していたのはお互い様。
武器の不利を悟っていた立役者は、早々に必殺の手札を二枚切り、そのどちらも決定打に至らなかった。
弟子「おりゃあ! ……うおっ」ガッ
弟子の足元の土が隆起し、つまずく。
弟子「ふんっ!」
しかしその程度の妨害で弟子が体勢を崩すことは無い。
立役者(完璧に決まったはず! なぜ転ばない!?)
片や、西洋の槍術と、東洋の気功。
片や、東洋の剣術と、西洋の魔法。
それらを組み合わせたオリジナルの戦闘術を使う二人は、似た者同士だった。
しかし決定的な違いは、サブウェポンの練度。
気功を鍛えた弟子の動きを、簡単な魔法で止めることは困難なのだ。
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