595: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/18(火) 19:09:57.50 ID:s3g0Vkofo
弟子(次の攻撃は、刃でない側が軽く当たるだけ。これは避けずに一突きを)
ガクッ
使者「おっと気功槍術家、崩れ落ちたーっ! 解説の代理人さん、これはどうしたことでしょう!?」
代理人「一体何が起きたんだろうな」
使者「分からないーっ!」
弟子(今の……電気か!?)
電気を蓄えたカタナは映画のようにパチパチと周囲に放電することは無かった。触れるまで電気が流れることには気づけない。
弟子(ヤバい、体が動かない。やられる……!!)
周辺に鉱山町を多く抱え、製鉄で栄えた鋼鉄の都。
この町が誕生した時点から存在していた魔法大学には、ある言い伝えが残っている。
鋼鉄の都の成立には一人の大魔法使いが関与していた、と。
大魔法使いは魔法によって雷を起こし、大地を操り、遠く離れた場所を繋いだという……。
弟子「っ……!!」ダンッ
弟子(気功で筋肉を動かして離脱できたけど……まだ力が入らねえ)フラフラ
ふらつく脚で後退は間に合わず、やむなく槍で受け止める。
パチッ
弟子(また電気! でもさっきより弱い……?)
ふと、目の前から立役者が消えた。
悪い予感。
弟子はすぐさま正面に槍を突き立て、気功の力も借りて棒高跳びで離脱した。
その瞬間、カタナが空を切る。
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