471: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/08(土) 23:06:44.69 ID:m/CaAXbAo
開拓者「どうだ? 何かつかめたか?」
弟子「あの速さは俺には真似できねえ」
弟子「でも、この技だけは再現できそうな気がする!」
弟子は気を込めた槍を地面に突き立て、宙を舞った。
開拓者「なるほど。竹槍のようにしならない槍でも、気功を併用すれば跳べるのか」
●スキル
高跳び……槍を支えに棒高跳びの要領で跳びあがり、短時間だけ滞空できる。
開拓者「残りの予選は王都と常春の都だけか……」
開拓者「州都予選での勝ち抜きは絶望的……と、なると決勝前日の予選トーナメントを見据えて鍛えていかなければな」
弟子「前日にもチャンスがあるんだな。諦めずに特訓を続ければ、まだ間に合う!」
開拓者「だが、もう一つ問題があるんだ」
開拓者「王国戦闘大会はこれまでも不定期に開催されてきた」
開拓者「大会の目的は、近隣諸国に王国人の強さを誇示することだ」
開拓者「開拓も終わり、情勢が不安定な昨今、戦闘大会を開き他国をけん制しておきたかったのだろう」
開拓者「しかし、戦争が始まるのではないかと国民を不安にさせないため、大会には娯楽性と競技性を持たせてカモフラージュしている」
開拓者「そのためのルールが、『出場者は町の代表であること』」
開拓者「『町対抗、最強の男決定戦』として見世物感覚で楽しんでもらおうという狙いだ」
弟子「つまり、出場するにはどこかの町に認められないといけないのか」
開拓者「正確には市長や町長に認められることだな」
689Res/504.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20