435: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/07(金) 21:03:03.67 ID:YqrdLLoIo
弟子「オレは皇国に村を滅ぼされて、それから妹と二人でギリギリ生きてきた」
弟子「強くなりたい理由は……皇国への敵意……復讐心なのかもしれない」
開拓者「自分でもわからないのか?」
老師「そういうものですよ。感情というものは」
弟子「……オレは、王国と皇国の間にある村で暮らしていたんだ」
開拓者「どの大国もほとんど放置している地域だな」
開拓者「その地域に昔からいる有力者が治めていることになっている……要するに小国の中のさらに辺境と呼ぶべきか」
開拓者「お前はそういう場所に住んでいたんだな」
弟子「まあ、そうなんだろうな……? オレもよく分かってねぇ」
弟子「とにかく、村の生き残りはオレと妹だけ。オレが妹をどれだけ大事に思っているか、分かってくれるよな?」
開拓者「なるほどな……」
カンフースター「話は聞かせてもらいました」
柔道家「我々も、皇国に地元を征服された仲間なんですよ」
力士「皇国軍の攻撃から生き延び、あるいは迫りくる危機から逃れるため、家族を連れて王国へ移り住んできたのです」
テコンドー「俺たちからも頼む。老師さん、彼を鍛えてあげてくれ!」
老師「……手に入れた強さを、悪しきことに使わないと約束できますか?」
弟子「ああ!」
開拓者「俺も約束しよう。落ち着いたら弟子には職業訓練を行い、安定した生活が送れるようにする」
老師「では、私の技を伝授しましょう」
老師「明日の正午過ぎ、道場へ来てください」
開拓者(こうして、弟子の武道の修行が始まった)
開拓者(来週、どれほど強くなっているだろうか……)
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