264: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/07/17(金) 20:22:06.36 ID:iv/1e854o
開拓者「で、お前たちの目的だが」
リーダー「そんなもんねぇよ」
開拓者「は?」
リーダー「俺たちの仮のアジトにその貴族が迷い込んできたんだよ」
リーダー「で、胸倉つかんで突き飛ばしたらよ……そいつはあの大資産家の息子だって言うじゃねぇか」
リーダー「そんな大物を怒らせたら王国軍が出てきて俺たちは殺される……」
リーダー「だからずっと隠していたし、お前らから奪い返して口封じをしようと思ったんだよ」
開拓者「そんな嘘でごまかせると思ったのか?」
リーダー「ほら。そういう反応になるだろ。だから帰したくなかったんだよ」
心理学者「今の話は本当か?」
貴族「ま、迷い込んだだと? わがいはいがそんなミし、ミスをするはずが」
心理学者「目が泳ぎ、手も震え、顔も引きつり、全身で動揺を表現している」
開拓者「では本当にこの悪党の言うことが正しかったのか」
リーダー「第一、俺たちが悪党っていうのもてめぇらの決めつけだろ」
リーダー「俺たちは、王国の町に住むことを許されていないんだ」
開拓者「そうか、お前たちは辺境民か」
有翼人「えー、帰しちゃったの!?」
開拓者「ああ。同情してしまってな……」
開拓者「仕事が一段落したらあいつらに開拓を教えに行くつもりだ。略奪をしなくても生きていけるように」
貴族「我輩が良いと言ったから良いのだ!」
家政婦「少し臆病だけれど寛大な人でもあるんですね」
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