61: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 05:01:03.10 ID:4Jd3JNMn0
桜子「 |・・・・・・・・・| 」
桜子( |町の至る所で桜が咲くこの季節。本当の春が始まったこの季節| )
桜子( |4人揃ってこの町で仲良く遊ぶ事をユメ見た日々を、こうして迎えることができたけれど、それは思い通りにならないことも多い| )
桜子( |けれどこの子たちはその度に困難を乗り越えられる。色んな人と出会い、助けられ、その度に色んな事を知っていく。ユメ見た日々は思った以上の変化がある| )
桜子( |世界を知って視野が広がって物事の見方が変わっていく| )
桜子( |ひねくれた性格がおとなしくなって大人に変わっていく| )
桜子( |神浜という町が長い歴史の中で変わっていったように、その中で住むこの子たちも時とともに変わっていく| )
桜子( |だけど私は変わらない。私はウワサ。ウワサは変わらないもの。ウワサにとって人の歩みは速すぎる)
桜子( |付いていけずに眺めるだけで、みんなどこかに去って行く。置いて行かれた私は、ただただジクジクと胸が痛むだけ| )
桜子( |この子たちが変わっていくたびに私は怖くなる。4人が仲良くして、それを見守る私、そういう関係までもが、いつか変わってしまうんじゃないかって| )
桜子( |もしそうなってしまったら、私にはなにもできないのかな・・・| )
桜子( |私だけ変われずに、取り残されちゃうのかな・・・| )
灯花「桜子はどーだったー?」
桜子「 |・・・・えっ? なにが?| 」
ねむ「今回のこの神浜観光についてだよ。桜子に付いてきてもらったのは、僕のサポートのためでもあるけど、別に目的もあったんだ」
桜子「 |そうなの?| 」
ねむ「うん。桜子には色んな経験を通して、人の心を理解できるようになってもらいたい」
ねむ「ウワサの外に出てから結構経つけど、そろそろなにか実感できるような変化はあるかい?」
桜子「 |・・・・・| 」
桜子( |私にも何か変化があるの? 色々な経験して私は変わってる?| )
桜子( |学校生活を通して友情を知って| )
桜子( |映画撮影を通して恋慕を知って| )
桜子( |ジャンヌ・ダルクの最期を調べて悲しい気持ちを知って| )
桜子( |神浜観光を通してみんなと知識や感動を共有した| )
桜子( |これで私も複雑な人の心を理解できるようになっているのかな?| )
桜子( |そもそも人の心ってなんだろう? 例えばそれは、ねむがことあるごとに いろは を口説きたい気持ちのこと?| )
桜子( |私もいろはの事は好きだけど、それは口説きたい気持ちとは違うのかな? ねむみたいに、私もいろはを口説けば何かわかるのかな?| )
桜子( |いろはぐらいの年齢の子が好みそうな口説き文句をデータベースから参照| )
桜子( |うん、やってみよう| )
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