七海やちよ「神浜を観光するわよ」
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37: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 03:55:47.47 ID:4Jd3JNMn0

うい「大きな船の乗り物に乗ってゆらゆら揺られるあれだね!」

ひなの「ああっ、荒波に挑む海賊船のごとく激しく何度も跳ね上がるぞ!」

いろは「あ、あれに・・・乗るの・・・? 危なくない・・・?」

灯花「うげっ・・・・」

ねむ「確かに物凄い迫力があるね。面白そうだ。さあ、みんな乗ってきて。僕はみんなが悲鳴を上げるさまを下で優雅に眺めているから」

うい「ねむちゃん・・・・」

灯花「んー・・・。いーよそーいうの。ねむが乗れないんなら わたくしも乗らない」

ねむ「何を言っているのかな? せっかくここまで来たんだから体験できることは体験すべきだよ」

灯花「とにかくわたくしはいいのっ。乗らないっ」

うい「えと・・・やっぱりねむちゃんは乗れないの・・・?」

ひなの「いや大丈夫だ。アタシが事前にスタッフに確認している。シーパラのほとんどのアトラクションは、同伴者が同乗して補助すれば車椅子の人でも乗れるぞ。桜子、補助できるよな?」

桜子「 |もちろん| 」ワキワキ

ねむ「へえ・・・! それは素晴らしいね。それじゃあみんなで乗ろう!」

うい「わあ! やったやった! お姉ちゃん灯花ちゃん早く行こっ!」グイグイッ

灯花「えっ、ちょ、ま、待って・・・」

いろは「そ、そう、ちょっと待って・・・。お姉ちゃんやっぱり危ないと思うから・・・」

うい「危なくないよ! ほらっ、みんな楽しそうに乗ってるよ!」



 梨花「きゃ〜!^^」

 れん「はっ、はっ・・・・」

 衣美里「\\\GYAAAAAAAAAA!!!!!!!!!///」



灯花「ひっ・・・」

いろは「い、いや、あれは楽しんでいるんじゃなくて、怖がってるんじゃないかな・・・?」

いろは「あっ、ほら他にも面白そうなアトラクションあるよ。メリーゴーラウンドとかシーボートとか。そういう優しい乗り物に乗ろう? そっちなら危なくないし、ねっ?」

うい「う〜っ・・・やだーっ・・・」

灯花「そ、そうそうお姉さまの言う通りだよ非道徳的な非合理的な非科学的な乗り物の一体何が楽しんだかあんなのに乗ったって脳のどこの神経もビビッとしないよっそういう無駄な事をしてる時間があったら魔法少女の力を使った力学法則を超越した無限の可能性によってもたらされる多次元宇宙の彼方の量子の世界がエキゾチック粒子によってひじきが甘辛に煮えたときのエネルギーが原子分解をうんたらかんたら―――」

ねむ「ああ、そういうこと。なるほどね。灯花は恐怖でだらしなく身震いしているんだ。あんな子供だましに怖がっちゃって、灯花はまだまだおしめの取れないお子様なんだねえ」ニヤ

灯花「―――は・・・は、はあああっ?! 怖くないしーっ!」

ねむ「別に灯花は乗らなくたって構わないよ。灯花抜きで乗るから。灯花にできないことをやってのける僕の雄姿を、君は下で指を加えて見上げてればいいんじゃないかな」

ねむ「あっ、そうだ、むふっ、この前三人で海に行った時みたいに、今度は灯花が僕たちをカメラに収めて、その写真に言葉を添えてくれるかな? むふヘヘッ」

灯花「んぬぅぁく〜ぅっ・・・! うるさいうるさいうるさ〜いっ!!!」

ひなの「ああもうっ! なにいつまでちんたらしてるんだ! お前ら全員さっさと乗ってこーいっ!」ドンッ






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